ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2024. 01

ランチェスター戦略と経営理念との関係

ランチェスター戦略を学ぶ人は多いのですが、実践し、成果を出す人は意外と少ないように思います。その理由は経営理念が無いからだと思います。

「なんだ、やっぱり精神論か・・・」と思うかもしれませんが、そんな短絡的な話ではありません。

本来、経営理念の本質は、「この事業を通じて社会に、どう貢献できるか」だと思います。本当の経営理念を持っている企業の社長は、利益は社会から認められた結果と捉えています。

その様な社長は、ランチェスター戦略の三大戦略(地域・客層・商品)を決める場合、「この我社の事業を社会の為に普及しなければならない」という使命感を持つことになります。だから迷いなく事業を推進することが出来るのです。

その逆に、経営理念が無い、もしくはお飾りの経営理念の社長は、三大戦略を決めきれません。あれがいいか、これがいいか、決めたとしても「これで本当にいいのか、、、」と迷ってばかりです。

結局それは、自分の欲得から考えられたものであり、自分の気分で作った経営理念ですから、決めきれないのは当たり前と言えます。

この考えのままでは、どれだけランチェスター戦略を学んでも、残念ながら結果は出すことは難しいと思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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