経営における成功の絶対条件、それは決断力だと思います。当たり前の話ですが、決断しなければ何も始まりません。
一方で、決断しなければ失敗は無いように思えますが、経営活動では「決断しないリスク」があるのです。
経営において決断のタイミングは、ピンチとチャンスの二つがあると思います。ピンチの時、決断のタイミングが遅くなれば傷が深まり、チャンスの時に決断のタイミングが遅くなれば、成功は遠のき、業績は低迷をするでしょう。
しかし現実は、決断をしない、もしくは遅くなる経営者が多いのも事実です。 それは将来のことを日々、考えていないからです。
前向きに将来のことを常に考えていれば、ピンチになってもチャンスになっても、行くべき道の方向が定まっているので、迷うことなく決断していけます。常に目的と目標を持っているので、現状で何が起ころうが、そこに向かうルートが変わるだけの話なのです。だから決断が早いのです。
決断が遅い経営者は今しか見ていません。今の損得しか見ていないのです。だからピンチになってもチャンスが来ても、向かう方向が決まっていないので、決断が遅くなるのは当たり前です。
また、早い決断は早く失敗するメリットがあります。「早く失敗するメリット?」と思われるかと思いますが、ライバル他社より早く失敗するということは、早くノウハウを蓄積することが出来るということです。
ノウハウは成功からは生まれません。失敗の中からしかノウハウは生まれないからです。ノウハウとは失敗を事前に避ける手法のことを言います。
だから決断は早い方がいいのです。ただし、何も考えていない思い付きのヒラメキ決断はNGです。