ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2022. 11

成功の絶対条件、それは決断力

経営における成功の絶対条件、それは決断力だと思います。当たり前の話ですが、決断しなければ何も始まりません。

一方で、決断しなければ失敗は無いように思えますが、経営活動では「決断しないリスク」があるのです。

経営において決断のタイミングは、ピンチとチャンスの二つがあると思います。ピンチの時、決断のタイミングが遅くなれば傷が深まり、チャンスの時に決断のタイミングが遅くなれば、成功は遠のき、業績は低迷をするでしょう。

しかし現実は、決断をしない、もしくは遅くなる経営者が多いのも事実です。 それは将来のことを日々、考えていないからです。

前向きに将来のことを常に考えていれば、ピンチになってもチャンスになっても、行くべき道の方向が定まっているので、迷うことなく決断していけます。常に目的と目標を持っているので、現状で何が起ころうが、そこに向かうルートが変わるだけの話なのです。だから決断が早いのです。

決断が遅い経営者は今しか見ていません。今の損得しか見ていないのです。だからピンチになってもチャンスが来ても、向かう方向が決まっていないので、決断が遅くなるのは当たり前です。

また、早い決断は早く失敗するメリットがあります。「早く失敗するメリット?」と思われるかと思いますが、ライバル他社より早く失敗するということは、早くノウハウを蓄積することが出来るということです。

ノウハウは成功からは生まれません。失敗の中からしかノウハウは生まれないからです。ノウハウとは失敗を事前に避ける手法のことを言います。

だから決断は早い方がいいのです。ただし、何も考えていない思い付きのヒラメキ決断はNGです。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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