ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2018. 06

ビジネスモデルの寿命

ビジネスモデルとは、利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造を示す用語です。ビジネスモデルはその時々の時流によってリニューアルやフルモデルチェンジを繰り返して行きます。

その中から最終的には「定番」と言われるビジネスモデルが生き残り、業界全体のスタンダードとなって行きます。

そしてそのビジネスモデルの寿命は、一般的に20年と言われています。20年は経済循環論にあるクズネッツ循環の20年と同じで、経済環境が大きく変わるサイクルとも言われます。

また、企業の寿命は30年という説がありますが、多分これは、20年くらいは同じ経営のやり方でも存続、発展は出来るが、それ以後は同じやり方を続けると衰退が始まり、変革をしなければ、30年目で企業が消滅することを指しているのかと思います。

実は今がその時期ではないかと思います。20年周期の転換点は1996年を前回の転換点とするならば、今回の転換点は2013年のアベノミクスではないかと思います。

20数年の右肩下がりの時流から、右肩上がりの20年周期に入ったと思います。

そのサイクルに入って既に5年、今あるビジネスモデルは以前の20年周期の中から生まれたものが各業界に定番として残っています。ただ、その定番のビジネスモデルの大半が効果性を失い、収益性を落としています。

次世代のビジネスモデルは何か?思考のアンテナを鋭く立てる時期です。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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