ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2025. 07

センスを問われる

「センスを問われる」、この言葉は時折、耳にします。感性、直観力など、感覚の鋭さを問う時に使われます。 ただ、基準はありません。あくまで評価する側の感覚でもあります。

一方で、「センスを磨く」という言葉もあります。これはセンスのある人が更に、そのレベルを上げる時に使う言葉です。

当然ながら、経営にもセンスがあります。センスの良い経営者の特徴は、物事の本質を的確に瞬時に見抜き、無駄のない思考と行動をする人だと自分は思います。

当然ながら、その人は「スマートな人」に見える人だと思います。

「スマートな人」をAI辞書で引くと、状況に応じて機転が利き、洗練された立ち振る舞いや言動ができる人を指し、外見的な要素だけでなく、内面的な要素も含まれるとありました。

では、経営者がセンスを磨くには、どうしたら良いでしょうか。

物事を深く考える努力をすることだと思います。一般的に「考えが浅い」と言わる人にセンスを感じることは無いと思います。考えが浅いゆえに機転が利かず、効率の悪い立ち振る舞い、発言をしてしまいますから、洗練された立ち振る舞いにはなりません。

物事を深く考えるには、思考の柔軟性がないと、深いところまで考えが及びません。これは意識して深める努力をする以外に方法は無いと思います。

思考も日々の鍛錬と言うことです。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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