事務所兼自宅では日々、セミナー、研修の資料作りに追われています。その資料作りをする時、いつも気を付けていることがあります。それは起承転結です。
「起」では、前提や背景を説明します。物事の設定を説明することで、あとに続く言葉の展開を理解しやすくするのが特徴です。
「承」は「起」の続きを伝える部分です。「起」のあとに起こった内容を深堀りして、展開します。
また、本題の「転」に続く部分でもあります。山場につながる土台でもあるため、何かが起こりそうだと予感させるのがポイントです。
本題となる部分で、話や文章が一気に広がり、盛り上がります。相手に伝えたい内容は「転」に盛り込みます。
「結」は話を終結させる部分です。全体を通して伝えたい内容があれば「結」に入れます。ただし、本題が解決したあとの部分なので、長くなりすぎないように注意する必要があります。
ただし、人にものを伝える時、一番大事なのはリズムです。日本語に訳すと「間」(ま)とも言えます。芸ごとなどは、この間が全てと言われます。下手な芸人などは、「間が悪い」と言われてしまいます。
セミナー、研修も同じで、講師の間が悪いレクチャーを聞くのは苦痛以外の何物でもありません。その台本となるのが資料であり、その中身の起承転結は非常に重要です。
なので資料作りの時は、頭の中でリズムを取っています。リズムは心地よさですから、受講者が楽しめるエンタメ性が、セミナーや研修にも必要だと考えています。
あとは、声の抑揚で色付けをして行く。そんなイメージで講師をしています。