ランチェスター戦略社長塾の冒頭では必ず、このロジックを伝えています。
意識→知識→知恵→実行
先ず意識を明確に持つこと。その意識とは主観的な意識です。主観的意識とは、先ずは自分で考える、分からなければ主体的な問いを持つことです。
これが弱い、もしくは無いと、その後の知識をどれだけ学ぼうが、その学びの本質を洞察することは出来ません。主観的意識が無いと、多くの可能性や選択肢の中から一つを選び出すことが出来ないのです。
また、その選んだ一つひとつが、どれだけ脳内に有っても、ネットワーク化され統合されてなければ「意識」することは出来ません。
「意識」には二つの特性があります。一つは主観的に情報の多様性から取捨選択をすること。もう一つは、自分自身のルールにおいてその情報を吟味する特性です。
この二つは掛け算となり、それは意識の強さの差になって現れます。既にこの文面が理解できないのであれば、意識の弱さを示しています。
無意識の人間をゾンビと言います。ゾンビとは、外観は普通の人間と同じなのに、意識だけを欠いた空想上の生き物です。
しかし、経営活動には、ゾンビ企業というものが存在します。一般的には、国からの財政投融資(コロナ融資)を受け、本来、潰れているはずの会社が存在していることをゾンビ企業と言います。
ただそうなってしまったのは、その会社の社長自身がゾンビ社長だったことが原因だと思います。コロナ融資に限らず、成長(成功)しない社長も主観的意識の弱い、ゾンビ社長予備軍と言えるのではないでしょうか。
コンサルの現場では、社長に主観性が有るか無いかは、この言葉に全てが現れています。
A社長、「どうしたらいいですか?」
B社長、「こうしたいのですが、どうですか?」