昨年は半世紀ぶりに倒産件数が6,000件割れとなりました。不景気のピーク時には倒産件数は15,000件ほどになります。
コロナ禍2年目の昨年の倒産件数が減少した理由には、行政からの無利子無担保融資・補助金・助成金・休業補償などなど、実に手厚い保護政策があったからと言われています。
確かにその側面はあったと思います。しかし、一方では経営活動量を控えたことによって、無駄な経費が抑えられたことで倒産しなかった企業も多かったと思います。
世の中の企業の8割は常に赤字ですが、その理由は間違った経営をしているから、やってはいけないことを無自覚にあえてやっている人達とも言えます。
そこにコロナによって行動規制が掛かったことで、自分で自分の首を絞めるような経営が出来なくなったことで、倒産件数が激減したのではと思います。動かない方が、損失が小さくなったという訳です。
コロナの波は、これからも断続的にやって来ますが、経済活動が活発化してきました。しかし売上主義の会社が活発に動けば、自ら業績悪化の道に進むことになり兼ねません。無利子無担保融資も今年から返済が始まり、モノ不足で納期、工期の遅れもあって、中小企業の資金繰りは益々厳しくなるでしょう。
ということは、今年の後半は倒産が増えるのではないでしょうか。