団塊ジュニアは現在、49歳から52歳です。30年前、バブル景気が崩壊し、前年とは打って変わって、いきなりの就職氷河期を迎えた当時の団塊ジュニア世代。自分はその時、31歳でした。
「経済が音を立てて崩れて行った」という表現が、あちこちで聞かれ、大手企業が真っ先に影響を受け、タイムラグで中小企業にその余波がやって来ました。
世の中が急激に変わる時、一番脆いのは意外と大企業です。小零細企業ほど、身軽さを武器に順応して行きました。なので多くの大企業は、急激に求人を減らして行きました。
そんな激変期に社会人となり、団塊ジュニアの非正規雇用率は、ピーク時には25%にも達しました。また現在、団塊ジュニア非正規雇用者の手取り年収は平均200万円、月収にすれば16万円ほどと、これはもう、社会問題レベルとなってしまいました。
ただ一方で、パレートの法則の如く、2割の成功者達が必ずいます。その成功者達が、50代に入ってから活発な消費者になってきたのです。教育費、養育費からの解放です。
いつの時代も、数の多い世代が消費をリードし、トレンドを創って行きます。残念ながら、本当に一番厳しいのは、団塊ジュニアのすぐ下の世代だと思います。
団塊ジュニアの上の世代、50代後半はバブル期に大量に企業に就職をしています。就職氷河期だったとは言え、団塊ジュニアの50歳前後も当然、多くいます。
それ故、団塊ジュニアのすぐ下の世代は、ノンポスト世代とも言われています。現在40歳から48歳の社会人は定年までの間、上が詰まってポストらしいポストに就くことが出来ない状況です。
世の中に様々な〇〇世代と言われる人達がいます。実は全ての世代には、〇〇世代と言うネーミングが付けられ、「〇〇世代はあ~だ、こ~だ」と言われているのです。
その多くは、平均的な傾向と習性を言っているのであって、当たり前ですが、その世代が皆同じ傾向と習性ということはありません。
別な見方をすれば、「君は〇〇世代だね」と言われているようでは、世の中に埋もれているのと同じではないでしょうか。
世代の属性を知れば知るほど、その対極にいた者が、成功者になっているように見えます。