ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2022. 03

再現性のある経営論

再現性を辞書で引くと、「同一の特性が同一の手法により発現するとき、その結果の一致の近さのことである。言い換えると、実験条件を同じにすれば、同じ現象や同じ実験が同一の結果を与える場合、再現性があるという」とあります。

再現性のある経営論とは、まさにランチェスター戦略だと思います。その理由は法則性にあります。

物理法則から導き出された唯一の経営論でもあるランチェスター戦略は、物理法則ゆえに再現性の上に理論展開がなされているからです。

他の経営論には、このような物理法則的な再現性は見当たりません。だから時流と共に消えて行くのだと思います。

マーケティング論などは、その典型であり、時流と共に理論が根底から変わって行きます。
しかし、ランチェスター戦略だけは、どのような時流になろうと物理法則同様、不変法則として永久不滅に存在し、活用をされています。

全国でランチェスター戦略を学ぶ塾生の方々は、異業種であろうと、同じ尺度と共通言語で経営を語っています。そしてこの時勢にも関わらず、業績を手堅く伸ばしている会社が沢山あります。中には、過去最高益を更新し続けている人達もいます。

世の中の中小企業の経営者には改めて、ランチェスター戦略を学んで欲しいと強く思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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