ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2026. 05

あの人は才覚がある

優れた経営者によく使われる言葉です。難局が来ても機転を利かせ、ピンチをチャンスに変えてしまう。固定観念が少なく、無意味な意地を張らない。状況を見て柔軟に考え、必要であれば自分の考えすら変えられる。そのような人に対して使われる言葉だと思います。

ただ、これを「生まれ持った才能」で片づけてしまうと、凡人には何も残りません。

私は、才覚は後天的にも磨けるものだと思っています。その条件は三つあります。

まず、物事を一つの角度だけで見ないことです。次に、失敗を隠さず、原因を考えることです。そして最後に、人の話を素直に聞くことです。

頭の良い人ほど、自分の考えに固執して失敗します。知識が多い人ほど、自分が正しいと思い込みます。しかし、才覚のある人は、自分の考えを疑うことが出来ます。だからこそ、変化に強く、時流にも対応出来るのです。

才覚とは、特別な才能ではありません。現実を直視し、自分を変え続けられる人に宿る力なのだと私は思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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