経営に限らず、本質を抑えれば大方のことは上手く行くと思います。常に判断基準を本質に沿って考えれば、即効性は無くとも王道を迷わず進んで行けます。
ただ、多くの人は即効性を求めます。しかし、自分が普及を進めているランチェスター戦略に即効性はありません。だから途中で挫折する人も多いのだと思います。
そして挫折する人は、ランチェスター戦略の本質が見えなかったのだと思います。もしくは、長くランチェスター戦略を学んでいても成果が出ない人も、この本質がいまだに見えていないのだと思います。
では、ランチェスター戦略の本質とは何か?
それは、ライバルとの関係性の中で生まれる戦略論であり、ライバル次第で変わって行く戦略論だと私は考えています。
つまり、能動的戦略論ではなく、受動的戦略論であるということです。能動的とは自分の意志で行動すること、受動的とは他からの働きかけを受けることを意味します。
別の見方をすれば、能動的とはライバルを見ていません。受動的とはライバルを見てから動きます。
戦略とは相手がいるから立てるもの、と解釈すればランチェスター戦略は受動的戦略論と言えるのではないでしょうか。