2023年が始まりました。2020年初頭に始まったコロナ渦、2022年初頭にはウクライナ情勢が加わり、世界は混乱へと向かいました。
そして、それらが発端となった高インフレとの戦いが始まりました。この高インフレは、旺盛な需要が生み出したインフレではなく、供給側の労働者不足からなる、今までにないインフレとなりました。
行き過ぎた需要は、金利による引き締め(金利高)で抑制することが出来ますが、供給の不足、特に人口減少から来る慢性的な労働者不足に対しては、即効性のある策がありません。
この労働者は、モノを作る産業において不足しており、過剰な需要でもないのに、常に人出が足りない状況が、今後も継続して行きます。
この労働者不足は、コロナが脅威でなくなって来て、人がステイホームから職場に復帰してきましたが、世界では20%の人が製造の現場に戻って来ていないのです。
これにより、供給側が需要に対して十分な体制が作れず、慢性的な供給不足、供給過小になってしまったことが、今回の世界的高インフレとった原因と言われています。
この流れは、いずれ来る現象だったと思います。それがコロナ渦によって数十年分、前倒しになって現れたのだと思います。
「経営は経済の上に成り立っている」
2023年も思考を柔軟に保ち続ける必要がありそうです。