新しい年となりました。ただ、昨年末からアメリカ経済が不安定な状況となってきました。
様々な要因はありますが、私は経済の基本主義の変化とIT企業のビジネスモデルとしてのサイクルに陰りが出てきたように見えます。
まず基本経済ですが、現在は基本的には資本主義です。
この資本主義には大きな二つの潮流があります。一つはケインズ理論です。ケインズ理論とは政府が経済を支援し、公共投資などで民間経済をけん引し、活性化を図ろうとする考え方です。
もう一つはハイエク理論です。ハイエク理論は市場(民間)に任せ、規制を撤廃したり緩和をしたりさせ、市場の自由にさせるという考え方です。
1980年代後半、アメリカは深刻な経済不況の中にあり、当時の大統領ドナルド・レーガンによってハイエク理論(新資本主義)が導入されて、経済を立て直しました。
日本もバブル崩壊による深刻な不景気を1990年代後半に小泉政権によってハイエク理論が導入されました。その象徴的政策が「郵政民営化」です。
ただし、このやり方も半永久に通用するものではなく、クズネッツ循環(20年周期の経済変化)のサイクルによって、新たな経済主義が市場から求められているのが現在ではないでしょうか。