格差にも様々な格差があります。そもそも「格差」とは、同類のものの間における、程度(水準・資格・等級・価格・格付け、レベル)などの差や違い、とされています。
昨今のニュアンスでは、初期条件の違いからくる不平等な状態、と言えるのではないでしょうか。
例えば、親の収入によって子供の学歴が決まってしまう教育格差。生まれ持っての身体障害による社会格差など、本人の意思とは違うところで、人生に制限が掛けられてしまう状態です。
ビジネスの世界にも「格差」は存在します。一番分かりやすいのが、学歴という格差。
特に大手企業では採用の時点で、「能力の歩留まり率」という視点から、新卒サラリーマンを高学歴順で採用する傾向が強いです。この時点で既に、初期条件による「格差」が生まれています。
では、経営の世界には「格差」はあるのでしょうか。
残念ながら、経営の世界にも「格差」は存在します。その代表格が、先代からの利権商売です。一旦、限られたその業界の公的利権を手に入れると、経営者が変わろうが利権は会社に属している為、競合他社に行くことはありません。
日本は結構な数で、利権商売をしている老舗会社は多いのです。それらの権利が無い同業者とでは、明らかに業績の格差が存在しています。
そんな特例を除けば、経営の世界には初期条件の「格差」など存在しないと思います。全ては経営者の努力次第であり、あとは、何で努力するかの差です。
それは、知恵の努力の差だと思います。