ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2025. 03

景気が業績に影響を与えることは無い

今が不景気に見える人と、好景気に見える人に分かれていると思います。そんな中、会社の数が減っています。これも、不景気の倒産多発と見るか、好景気の淘汰と見るかに分かれます。

好景気の淘汰とは、時流が短期間で大きく変わったことで、その変化に付いていけない経営者が倒産、もしくは廃業を選択することです。現時点で業績が思わしくない状態だと、淘汰される側に立っているということになります。

実は企業業績とは、平均的経済指数が「好景気、不景気」と発表されますが、それはただの変化であって、本来業績との相関関係は無いと自分は思っています。

なぜなら、経営とは時流の変化に応じて形を変えて利益を出していく「生き物」だからです。このような時、昔から引用される言葉があります。

「最も強いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る」:ダーウィン

好景気とは市場が上に変化した名称であり、不景気は市場が下に変化した名称でしかないと思います。常に、どちらの変化にも付いていけない者が、市場から消えて行くのが経営活動だと思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

バックナンバー