ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2018. 01

2018年という年

私は毎年、「来年はどんな年になるのか?」と考えながら年を越します。2018年、私の予想ですが、良いことも悪いこともどちらも世界的に起こる年ではないかと思います。

理由は市況の膠着(こうちゃく)です。為替、原油、金の相場がここ数か月、膠着状態にあります。膠着とは、「ある状態が固定して、動きがなくなること」という意味です。

このような場合、過去の相場では何かの切っ掛けで上下に大きく動く兆候なのです。

製造業が中心の日本の場合、特に為替の動きは業績に大きく影響を与えます。円安になれば更なる利益、円高に向かえば更なる損失となります。

表面的には、北朝鮮がそのカギを握っていると思います。今の緊張状態が続けば、市況は膠着したままで推移し、和平の空気が出てきたら更なる円安に向かい、日本にとっては製造業は勿論、外国人観光客が更に増加し、観光収入は更に増大し、非常に良い条件になります。

逆にミサイルを本当に着弾させれば、円はリーマンショックの時のように避難通貨となって、強烈な円高が日本を襲うでしょう。それ以外でも今の世界は何が起こるか分かりません。

2018年は、思考を柔軟にして突発的な出来事に対して、いつでも対応ができるスタンスを持つ必要があるように思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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