ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2026. 06

世界は揺り戻し

世界は今、揺り戻しているように感じます。

脱炭素やカーボンニュートラル、多様性、ジェンダー、LGBT、グローバリゼーション、ハラスメント対策。これらは本来、社会を良くするための価値観や仕組みであり、決して否定されるものではありません。

しかし、それが目的化した瞬間、経営の足かせになることがあります。大企業の中には、社会的評価を優先し過ぎた結果、現場の判断が鈍り、生産性が落ち、業績を悪化させたところも少なくありません。

正しさを掲げながら、会社そのものが弱くなる。それでは本末転倒です。

では中小企業はどうするべきか。

まず、自社にとって本当に必要な価値観と、単なる時代の流行語を分けることです。次に、その価値観が粗利、採用、定着、顧客支持にどうつながるのかを数字で見ることです。

何にもつながらないものは、いくら綺麗な言葉でも経営方針に入れるべきではありません。

中小企業に必要なのは、時代の言葉を借りることではありません。自社の商圏、客層、社員にとって本当に意味のある価値観だけを選び、現場で機能する形に変えていくことです。

理念とは飾りではありません。

利益と社員の未来を守れる理念だけが、本物なのだと私は思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

バックナンバー