
世界は今、揺り戻しているように感じます。
脱炭素やカーボンニュートラル、多様性、ジェンダー、LGBT、グローバリゼーション、ハラスメント対策。これらは本来、社会を良くするための価値観や仕組みであり、決して否定されるものではありません。
しかし、それが目的化した瞬間、経営の足かせになることがあります。大企業の中には、社会的評価を優先し過ぎた結果、現場の判断が鈍り、生産性が落ち、業績を悪化させたところも少なくありません。
正しさを掲げながら、会社そのものが弱くなる。それでは本末転倒です。
では中小企業はどうするべきか。
まず、自社にとって本当に必要な価値観と、単なる時代の流行語を分けることです。次に、その価値観が粗利、採用、定着、顧客支持にどうつながるのかを数字で見ることです。
何にもつながらないものは、いくら綺麗な言葉でも経営方針に入れるべきではありません。
中小企業に必要なのは、時代の言葉を借りることではありません。自社の商圏、客層、社員にとって本当に意味のある価値観だけを選び、現場で機能する形に変えていくことです。
理念とは飾りではありません。
利益と社員の未来を守れる理念だけが、本物なのだと私は思います。