何事も成し遂げた人の話には説得力があります。但しそれは、人が認めたものでなければ説得力は生まれません。
周りの人達から認められたいという自己顕示欲、承認欲求からは説得力は生まれないのです。これが強い人は、「空気が読めない人」となってしまいます。
何も成し遂げてもいないのに、達観したような発言はビジネスコミュニケーションの中では、とても危険な発言であり、常に注意を払う必要があると思います。
自分の評価は、あくまで他人が決めることであり、自分自身に対する評価を他人に強要させてはいけません。
経営において、成し遂げることが出来なかったとしても、それは批判の対象になるものではありません。また、成し遂げようとしていたことを諦め、別なモノに置き換えることも決して悪いことではありません。
ただ、その置き換えた価値観を自分の存在意義の為にアピールしたいのならば、そのコミュニケーション(集団・組織)からは離れなければなりません。
「価値観とは集団の利益を守るもの」、これは哲学における価値観の定義だからです。
「経営理念に沿えない者は去るべし」、これは30年前に尊敬する経営者の方から教えられた言葉です。
その会社(集団)の利益を守っているものは、経営理念と言う共通の価値観なのです。その価値観を脅かされる時、それが集団の危機となるのです。