ツイッター・フェイスブック・LINE・Instagram・ブログ・YouTube・TikTok・Clubhouseなどなど・・・
SNSやオンラインツール上では、次から次へと新たなツールが出て来ています。そしてこれらを取り込み、活用しなければ経営競争には勝てないという風潮があります。
確かにその側面はあると思います。インフラのようなものですから、皆が使いだせば、そのツールを使わないとコミュニティーに参加することが出来なくなり、機会損失を生み出すことは確かです。
しかし、忘れてはいけないのは、それらは全て道具であり、戦術ツールであるということです。
黎明期の頃は道具を使いこなしたものが勝ちます。ただ、道具を経営の中心に据えた者は10年後、早ければ5年後には間違いなく衰退しています。
パソコンや携帯電話、インターネットが世に出始めた頃、最初に使いこなした者が勝ったことは事実です。しかし、10年もしないうちに、その優位性は無くなり、付加価値から単なる使用価値へと変わっていきました。
今のSNSやオンラインツールは間違いなく戦術道具です。同じ道をたどるのは確実です。昔から「道具は使い方より活かし方」と言われます。道具に使われているような経営をしていないか、道具を使うことが目的の経営になっていないか。
もし、そのような経営をしていたら、これも間違いなく、その人の年齢と共に道具についていけなくなり、最後は道具に捨てられる会社になってしまいます。
社長はその道具の利用概念を理解していれば良いのです。そして道具を使う作業は社員に任す。
信長は鉄砲の黎明期にいち早く、鉄砲を導入して一気に勢力を拡大していきました。しかし、信長は鉄砲の名手ではありませんでした。
大事なのは、その道具の利便性によって、市場がどう変わり、ニーズがどう変化するかを洞察(見抜き・見通す)することです。
それが本当の社長の仕事です。