このコラムを書いている1月末の時点では、例年にない暖冬です。新潟にも札幌にも積雪がありません。毎週全国を出張でまわっていますが、寒くなることが前提の業種はかなり厳しい経営環境と言えます。
メディアは地球温暖化を騒ぎ立てています。「あと数十年後には・・・」というコメントです。しかし、いつの時代も希望論ではなく悲観論が台頭します。日本経済破綻論の恒例化と同じです。
哲学者パスカルの「パンセ」の中の言葉に、「人間は自然のうちで最も弱い葦(あし)の一茎にすぎない、だがそれは考える葦である」として、自然において脆弱(ぜいじゃく)だが思考する存在としての人間の本質を表現しています。
この言葉は生き物の中で唯一思考することが出来る人間は、とても弱い存在ではあるが、考えることで現状を打破し、問題を解決していきます。
あらゆる「あと数十年後には・・・」の問題に対し、人間は必ず打開策を考えてきたのが人間の歴史でもあります。
地球温暖化問題は必ず解決できると私は考えています。人類は指をくわえて何もせず死を待つなど絶対にありえません。必ず知恵を出し、新たなモラルを生み出し、未来に進んでいきます。それが考える葦、人間だと思います。
経営活動においては特に、悲観論者に勝者は絶対に存在しません。地球温暖化問題は経済活動に大きな変革をもたらします。
「そこにチャンスあり!」と思えるくらい、強(したた)かに生きていきたいものです。