経済学の観点から見る「平時」とは、一定の範囲内で好景気不景気が循環している状態と言えます。「有事」とは経済学から一脱した事が起こり、平時の経済循環論が当てはまらない状態と言えます。
今はまさに経済学が当てはまらない有事の状況です。
新型コロナウイルスによって市場はフリーズド経済となり、経済循環に大きな支障をきたしています。このような環境の時は、いかに利益を出すかではなく、いかに生き残るかという経営になります。
先を見越して動く株価の動きを見ていると、市場は8~9月がドン底になる動きをしています。すなわち、GWが明けてからが本格的に底に向かって行きます。
誰も経験したことのない売上ゼロ、もしくはそれに近い状態を業種によっては経験する可能性が高まっています。既に飲食、宿泊、観光、興業の業種では始まっています。それがタイムラグで他の業種に玉突きのように連鎖して行きます。
大不況の状態です。更に夏以降、収束の目処が立たないようでは恐慌に入る可能性が高まります。恐慌とは資本主義経済がパニックになることです。世の中の仕組みが機能しなくなる状態です。
有事の経営とはリストラ経営です。リストラの施策には順番があります。今からしっかり考えておく必要があるかと思います。