人はそれぞれ、自分の価値観を持っています。価値観は時に、その人にとっての常識になることがあります。
人は常識から逸脱するものに対しては違和感を持ちます。否定したくなる気持ちが湧いてきます。そしてそこに価値観から来る対立が生まれます。
ここ数年、求人難が続いています。特に中小企業では人手不足は深刻な問題となっています。私はこの状況を打開するには、やはり問題の本質を見なければと思います。
この求人難という問題の本質は、企業側と転職(新卒)側との価値観のズレが、この問題の本質ではないかと考えています。「働く」という価値観が時流と共に変化をしていることは確かです。
「価値観は時流と共に変化する」ということを本質と捉えるならば、今の時流をよめない企業側に問題があるのであって、転職側は無意識レベルで時流に溶け込んでいるように見えます。
ならば企業側は、今の時流から見た働き方とは何かの本質を洞察しなければなりません。そのためにも相手の価値観を認め、理解する。
「仕事とは、こういうものだ!」と自分の価値観で決めつけるのではなく、転職側との価値観の共有、共通了解を哲学的思考で見つけ出す必要があるのではないでしょうか。