ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2020. 02

真価が問われるとき

この原稿を書いている時点(2月末日)では新型コロナウイルスの動向が予測不能の状態です。
市況も世界的に混乱をしています。景気の先行きも不透明となり、世間は不安に覆われています。
当然ながら、業績を悪化させる企業も増えて行くでしょう。

ただし、これだけは間違いなく言えることは、全ての同業者が赤字なることは無いということです。
ある一定の割合で必ず業績を上げる企業がいます。それは、時流に対応したシェア1位の企業であるということです。
縮小するマーケットがあれば、反比例して新たなマーケットが生まれます。そしてマーケットは景気不景気のサイクルを循環させています。
その時流を見極め、素早い意思決定を繰り返さなければなりません。

こんな時こそ、孫子の兵法の教え、風林火山の一説がよぎります。

「早きこと風の如ごとく、静かなること林の如く、侵略すること火の如く、動かざること山の如し」

これは物事の対処の仕方にも言え、時流や情勢などに応じた動き方を示していると思います。

今のような世間が不安になり、経済活動が委縮している時こそ、経営者の真価が問われます。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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