「応用」という言葉があります。意味は、原理や知識を実際的な(または他分野の)事柄にあてはめて利用することです。
しかし、この応用する力が弱いと、どれだけ知識を習得しても全く使い物になりません。何故なら、応用力が弱いと最初に学んだパターンから抜け出せず、違うパターンが来ると、全く違うものに見えてしまうからです。
これでは毎回、「これは何ですか?」という質問を繰り返すことになります。実はこれ、学んだ知識の本質を理解していないから、どれだけ経っても応用に結び付かないのです。
まさに教科書を棒読みで覚えた状態とも言えます。「鵜呑みにする」と同じで、ウが魚を噛まずに丸飲みにする姿から、人から言われたことをよく考えず採り入れる事を意味します。
また、応用が出来ない人の共通点としては、「答えは一つ」という概念が非常に強いように思えます。何を学んでも、「それが絶対の答え」ととらえてしまうので、それ以外は不正解と認識してしまいます。
「中小企業は弱者の戦略しかやってはいけない」、このような考え方も典型的な応用力の弱さを示しています。(これには教える側の責任もありますが・・・)
ランチェスター戦略は鵜呑みでは使い物になりません。初めて習得した知識は、数ある答えの中の一つだと認識して下さい。