ランチェスター戦略を教えるようになって今年で11年目となります。これまでに多く方が勉強会に学びに来られました。
私自身、レクチャーの回数はセミナーや研修を含めると4000回を超えていると思います。この状況をあと5年続けたらとしたら、師匠である竹田陽一先生の持つ講演回数を短期間で抜くことになります。
私は竹田ランチェスターと田岡ランチェスターを融合した新たなランチェスター戦略論を展開しています。双方との差別化も同時に図り、ある面、棲み分け的な存在を目指してきました。
ただ、法則的論理を曲げることは決してしないように気を付けてきました。守破離で言えば基本の「守」はしっかり守り、量稽古の「破」を行い、オリジナルな「離」を目指しています。
ここで大事なのは量稽古の「破」です。ランチェスター戦略も「守」だけでは結果が出ません。実践投入して初めて稽古になります。知識と実践で初めてこの理論は習得できるのです。
この11年で多くの方がランチェスター戦略を学びましたが、「破」の領域に到達している人の共通点は「守」を繰り返しています。「守」の繰り返しとは基本的勉強の繰り返しです。
人間は忘れていく生き物です。繰り返し学習をしない限り、忘れていくのです。スポーツも必ず基礎トレーニングを繰り返します。基礎トレーニングにこそ一番の時間を使います。
経営において基礎トレーニングは基本知識の繰り返し学習です。全国にある勉強会を繰り返し学習の基礎トレーニングの場として、改めて活用してもらえればと思います。