ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2024. 12

経営の才能とは

経営の「才能」について常に考えています。「才能」を辞書で引いてみると、「生まれつきの能力。 また、その働きのすぐれていること。 才幹」(『日本国語大辞典』より)、「物事をうまくなしとげるすぐれた能力。 技術・学問・芸能などについての素質や能力」(『大辞林』より)と書かれています。

何事にも才能はあると思います。スポーツなどでいう才能は、見た目で分かるので分かりやすいです。ある程度、その競技に精通している人であれば、体の動き、身のこなし方が、明らかに才能を感じることがあります。

では、経営における才能とは何か?

表面的に言えば、「無駄のない効果的かつ、効率的な判断を常に瞬時で下していく」状態であり、人だと思います。才能に劣る経営者が、失敗を繰り返し、時間を掛けて散々考えた結論を一瞬で出していくイメージです。

当然ながら、成長スピードは明らかに違います。ただしこれは、あくまで現象を表現しただけであり、理由ではありません。また、鍛えれば、訓練をすれば身に付くものなのなのでしょうか。

経営の才能が乏しくとも、努力である一定のレベルには行けるとは思います。しかし、一流と言われるレベルには、まだ届きません。

「何が足りないのか、、、」

ただ、この領域にたどり着いた時点で、凡人ではないと思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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