最近、ある仮説を立てています。それは物事の本質を洞察するには、自分自身の本質洞察が必要ではないのかということです。
経営活動における本質洞察は市場に対して行われます。すなわちニーズの本質です。市場は何を求めているのか、何が真のニーズなのかです。
そこに辿り着くには、洞察力が求められると思います。そのためにも先ず、自分自身を洞察して、自分自身の本質を見出さねばなりません。
一般的に経営理念を策定するにあたり、経営者は自分自身と向き合い、自分とは何者か、自分はどうしたいのか、どこへ行きたいのか、何を目指しているのかなど、自分への洞察の中から経営理念は生まれます。
この掘り下げた作業をすることで、物事の本質に辿り着く思考が鍛えられ、出来上がって行きます。
しかし、従来はそこに辿り着くロジックな手法はありませんでした。各方面から様々な我流情報が飛び交っているのが現状です。中には精神世界に飛躍してしまう流派も出てくる始末です。
だからこそ、哲学という正統な学問を利用し、正しく自己分析をすることで自分自身の本質洞察という思考の基準値を持つ必要があるのではないかと思います。