今、世間では「DX」と盛んに言われています。DXとはIT・デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、自社の競争力を高めていくことだと言われています。
しかし現実は、DXは戦術の効率化の道具を指します。決して戦略改善の道具ではありません。
その戦術的道具を戦略と戦術の違いが分からない社長が、業績悪化の原因が戦略にあることに気付かず、DXを導入することで経営改善しようとしてしまいます。
するとどうなるでしょうか。戦略的に間違ったやり方をしているから業績が悪くなっているのに、それを直さずにDXを導入すると歪(いびつ)な経営になってしまうのです。
何が歪になるかというと、戦略経営が出来ていない会社は、営業や現場において、不利な条件で仕事をしています。負荷が掛かっている状態です。
その負担を軽減しようとDXを導入すると、経営活動で負けている状態で効率化が図られて行きます。営業や現場の業務は軽減されるかも知れませんが、経営戦略自体が改善されたわけではありません。
DXは戦略ミスという抜本的な部分の改善は出来ないばかりか、DX導入コストだけが膨れ上がって行くことになります。
あるDX導入業者が言っていました。「お客はほとんど、赤字企業です。。。」