このコラムが届いているのは2019年の年の瀬だと思います。来年2020年は日本にとって節目の年になるのではと、誰しも思っているかと思います。
10年前、日本は確実にバブルの後遺症から抜け出し、新しいステージに上がろうとしていました。そこにリーマンショックが来て、日本はまた長期低迷の時代に逆戻りしました。
その傷が癒えぬ間に東日本大震災に見舞われました。当時の政権が未熟だったことも重なり、4年半に渡る更なる暗い低迷期となり、バブル崩壊から実に20年という歳月を日本は失いました。
そして2012年の暮れ、安倍政権と共にアベノミクスが始まり、結果、日本は低迷期を遂に脱しました。
そのアベノミクスも役割を終え、次の政策に移ろうとしています。それが2020年ではないかと思います。低成長ではありますが、次なるステージに向けて調整の年、それが2020年だと私は考えています。
調整は別な視点から見れば、「膿出し」の時期とも見えます。様々な問題が噴出するような気がします。
でもそれは、会社の経営と同じで、避けては通れない成長への条件ではないでしょうか。一時的には混乱はあるかと思いますが、私たち経営者は、それらもすべて「情報」と捉え、その中で最善の選択と舵取りをするだけです。
良い年なるか悪い年になるかは、いつの時代も自分次第、社長次第だと思います。