
経営活動において、チャンスは特定の人にだけ訪れるものではなく、基本的には平等に存在しているものだと思います。
そのチャンスを掴み取れるかどうかの差が、結果として業績の差となって表れます。ただし、チャンスは待っていれば自然に見えてくるものではありません。
そもそも、明確な目的を持っていなければ、チャンスはチャンスとして目の前に現れないのです。
チャンスとは偶然ではなく、その人の欲望や関心が生み出す認識の結果だと言えます。目的が異なれば、見える情報も変わります。したがって、目的を持たない人にとっては、チャンスという概念自体が存在しないとも言えるでしょう。
経営におけるチャンスには、大きく分けて二種類あります。一つは、長期的な競争優位や事業の方向性に関わる戦略的チャンス。
もう一つは、短期的な成果や現場課題の解決に関わる戦術的チャンスです。業績に本質的な影響を与えるのは、言うまでもなく戦略的チャンスの方です。
日々どちらのチャンスに意識を向けているかで、企業の将来は大きく変わります。将棋で言えば、何手先まで読んでいるかの違いです。
そして、戦略的チャンスを見出すために最も重要なのは、自社の事業に社会的意義のある目的を持っているかどうかです。それが無いからこそ、結果として資金繰りに苦しむ経営になってしまうのです。