「社長の学歴と業績との相関関係は無い」、これは昔、帝国データバンクの営業マンから聞いた話です。後に、私の師匠、竹田陽一先生も同じことを言っていました。
でもこれは間違いない事実だと思います。その理由は、暗記力と応用力で説明できます。日本の受験は暗記力を求められます。答えを出すパターンを暗記したものが受験に強いのです。
結果、暗記力が高い人が高学歴になる確率は上がります。しかし、暗記は丸呑み、丸覚えでしかないので、それ以外のものを答えと認めない思考回路になってしまうようです。
どれだけ知識を習得しても、その概念で脳にインプットしてしまうので、応用が利きません。暗記したパターン以外は受け付けない思考ですから、選択肢が非常に少ない経営になってしまいます。なので、「東大卒は経営者に向かない」とも言われます。
逆に好業績をあげる社長は応用力が強い人が多いです。中には高校もろくに行っていないのに、素晴らしい業績を上げる社長は、少なからずいます。
このタイプの社長は暗記力ではなく、感性で物事を判断する人が多く、当たりハズレはありますが、人と違った目線で物事を見たりするので、好業績を上げる社長が出てきます。
どちらにも特徴があり、得手不得手がありますが、やはり大きな業績を上げるタイプは後者のようです。