ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2024. 08

利益が出るわけがない

業績を左右する要因は様々あると思います。その要因を本質的に考えてみました。そしてたどり着いたのが「考え方」でした。考え方とは、自分なりにたどり着く思考のプロセスのことを言います。

脳内にプログラミングされたものとも言えます。なので、どのような情報や知識が入ってきても、マイプログラミングによって、それらは処理され、自分なりの答えとなってアウトプットされます。

だから人間は、同じ情報、知識が入ってきてもアウトプットはみな違います。経営者であれば、考え方の質とレベルによって、業績の違いが出ると言えるでしょう。

また、考え方は頭が良いとか悪いとかでもありません。経営者として頭が良くなければなりません。経営者として頭が良いとは、常に利益に結び付く思考を持っているかどうかです。

利益に結び付く思考とは、ビリヤードのように、壁や玉に当たりながら最後はポケットに入るイメージです。これが人より早く気付く人が、経営活動では先手を取り、利益を多く生み出している人だと思います。

目の前で起こったことが、「あ~なったらこうなる、こ~なったらあ~なる」と最後の利益ポケットが瞬時でイメージできるかどうかです。

そして、業績の良い経営者は、利益のイメージ(ポケット)が湧かなければ、行動に移しません。行動していることは、利益のポケットがイメージできているからです。

逆に業績の悪い経営者は、イメージが出来ていないのに行動をしていると思います。「これをやり続けていれば、いずれ上手く行くだろう」という根拠の無い行動では、利益が出るわけがありません。

奥行きのある思考が必要なようです。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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