
世の中には、社員が疲弊しているにもかかわらず利益が出ない会社と、社員が余裕を持って働きながら、きちんと利益を出している会社があります。この違いは、決して社員の能力や努力の差ではありません。原因は、会社の根幹に「強さ」を持っているかどうか、その一点に集約されます。
ここで言う強さとは、「シェア」もしくは「商品力」です。圧倒的なシェアを持つ会社は、その地域や業界において価格決定権を持ち、競争に巻き込まれにくい立場にあります。結果として無理な営業や長時間労働が不要となり、社員は余裕を持って働くことができます。
一方、唯一無二の商品力を持つ会社では、価格競争や相見積もりから解放された営業が可能になります。ただし、このような商品を生み出すことは簡単ではなく、多くの企業は現実的にシェア戦略を選択するのが妥当かと思います。
社員が疲弊しているのに利益が出ない会社の多くは、シェアも商品力も持たないまま、根拠のない売上目標を掲げています。目的地を示されないまま走らされる社員は、まさに闇夜を手探りで進んでいる状態です。
もし自社がこの状況にあるなら、まず必要なのは「シェア目標」の設定です。ランチェスター戦略で言えば、地域・客層・商品を明確に定め、その総需要から現実的なシェア目標を算出します。目的と戦略が定まれば、社長は戦略構築に集中し、社員は戦術に専念できます。
結局、業績の差とは、会社に明確な目的・目標・戦略があるかどうか、その差に他なりません。