ランチェスター経営ジム

岡 漱一郎の
戦略コラム
2025. 02

新しい見飽きたもの。

新しいのに見飽きたものがあります。古いのに見飽きないものがあります。私はこの感覚は以前は逆でした。

30代くらいまでは、古いものは「見飽きたもの」だったのです。しかし、50代に入ると、新しいものが「見飽きたもの」になって来たのです。

それは、新しいと感じていたものが、あちこちで見るようになり、新しさを感じなくなっていった。同じに見えて、飽きてしまうようになったのです。

自分は建築系のコンサルティングが中心ですが、そこには建築デザインというものがあります。一昔前は新しいと感じていた建築デザインが、今では皆同じになり、見飽きてしまっているのです。

一方で、何百年前の建築物に、見飽きない魅力を感じるようになったのです。古い見飽きないものになったのです。

「未来は過去の延長線上にある」、この言葉には賛否両論はありますが、建築デザインには必要な考えだと思います。

「古い見飽きないもの」

建築に限らず、この要素を新しいものに、どう取り入れるかだと思います。

岡 漱一郎

岡 漱一郎株式会社ハードリング

1962年生。岐阜県大垣市出身、愛知県名古屋市在住。
ランチェスター経営戦略と孫子の兵法を駆使する経営コンサルタント。全国20カ所で毎月勉強会を開催し、指導を受ける経営者は400人を超える。その活動がNHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、また建築業界誌「建築知識ビルダーズ」にて「経営戦略ジム」の連載を受け持つ。
また、豊臣秀吉の最初の軍師 竹中半兵衛の家臣(竹中十六騎)、その末裔にあたる。

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