
経営コンサルタントという仕事は、少なくとも自分自身の経営で結果を出していなければならないと思っています。
赤字は論外です。
人並み程度の利益しか出せていないのであれば、経営を語るには少々説得力が足りません。自分の会社で十分な利益を出せない人間が、他人の会社の社長に「こうすれば会社は良くなります」と教える。
冷静に考えれば、かなり恐ろしい話でもあります。
もちろん、経営に絶対はありません。自分が成功しているからといって、他人も同じように成功させられるとは限りません。
しかし、自分で戦略を考え、実践し、失敗し、その原因を考え、修正し、最後は利益という結果につなげる。この一連の経験すらない人間が、人様の会社の経営に口を出すことには、今でも強い違和感があります。
経営コンサルタントの商品とは、突き詰めれば「自分の思考」です。そう考えれば、自分自身の経営こそが、その商品の実証実験になります。
知識や資格だけでは足りません。もっと言えば、売上が大きいだけでも足りません。
重要なのは、利益を出し続けられるかどうかです。
しかも一時的な利益ではなく、環境が変わっても自ら考え、戦略を変え、利益を残し続ける力が必要です。
コンサルタントの一言で、会社の方向性が変わることがあります。その先には、社長だけでなく、社員やその家族の生活があります。
だからこそ、この仕事には知識以上に結果と責任が必要になります。生半可な覚悟で、人様の経営に口を出してはいけない仕事なのだと私は思っています。